溶射の種類

溶線式フレーム溶射
(ワイヤー溶射)

溶線式フレーム溶射(低温溶射)とは、酸素と可燃性ガスとのガス炎を熱源として溶射材料(ワイヤー)を溶融して母材の表面に吹き付けて皮膜を形成する溶射の方法のことです。

特徴

  • ●一般的にワイヤー溶射と呼ばれ、ワイヤー状になった材料を使用し、母材温度を100℃以内にコントロールするため熱影響がなく、どんな母材にも溶射できるのが特徴です。
  • ●皮膜密着力試験(JIS H8664)
  • 溶射材料 密着力 kgf/c㎡
    420-(13Cr系)#2 355
    AL(アルミニウム) 307
    Zn(亜鉛) 203.5
  • セラミックプランジャーロッド

  • 寸法復元・修理

    • ●ベアリング勘合部、カップリング部、オイルシール部、・・・・等など 摩耗、腐食した部品を新品同様かそれ以上の性能に復元します。
    • ●低温溶射はどんな物にでも溶射が可能です。モーターブラケット、ベアリングケースなど鋳物製品に溶射することにより表面硬度が高くなり、耐摩耗性が向上します。

●溶射組織断面写真(WC/12Co)

加工例

  • セラミックロッド

  • 軸スリーブ セラミック溶射

  • Vプーリ溶射品

[タンク溶射前]

[亜鉛溶射後(耐食性向上)]