技術・実績紹介

硬質クロムめっき

硬質クロムめっきとは、別名工業用クロムめっきと言い、非常に硬いめっきでビッカース硬度700~1200の硬さを持ち、摩擦係数が小さく、非常に滑りが良く耐摩耗性・耐熱性・潤滑性等に優れています。一般には、シャフト・ロッド・シリンダー・プレートその他摺動部品等に使用されています。

皮膜特性

  • 硬度

    電気めっきの中では最も高硬度で、熱処理鋼、窒化鋼などよりはるかに硬度が高い。(ビッカースHV900以上)

  • 耐摩耗性

    クロムめっきに要求される最も重要な基本的性質であり摩擦係数が小さいので耐摩性に優れている。

  • 耐食性

    クロムめっきは皮膜が薄い場合は素地まで通ずる小孔やクラックが存在するので耐食性は期待できないが、30umないし50um以上になると素地は充分に被覆されるので耐食性は極めて良好となる。

  • 耐熱性

    析出されたクロムは多量の水素を吸蔵している。この水素は加熱により除去されるが、いっぽう硬さも低下する。硬さは500度付近で急激な低下がみられ、加熱温度と耐摩耗性の関係は、温度が300度以上に達すると急激に低下する。

  • 肉盛性

    通常めっき厚は0.03~0.05mmであるが、寸法復元等の修理を目的とした場合には、厚めっき(膜厚0.5mm程度)も可能。

  • ●硬質クロムの被膜特性

    組成 Cr 99.80%
    密度 6.9~7.2g/cm3
    融点 1880~1900ºC
    密着性
    (鉄素材に対して)
    50,000~70,000psi
  • モーノポンプローター

加工例

  • スプール

  • ピストンロッド

加工前

穀物搬送ローラー

加工後

めっき加工により寿命が3~5倍に